>>119 ウロボロス
え。ああ……はい。
[譲歩されるとは思ってもみなかった。
この男も合理性だけを追求した提案を却下されたことはこれ迄に何度もある。だから棄却されたって構わなかったのだ。
彼が本当に警備団の上司に相談して怒られやしないかと、提案した張本人のくせして心配になったりした。]
……そんなに空腹だったんですか。
もしかして食事に向かう途中でした?
怪我……
あの……何故そう思ったんですか。
[切り傷の薬の治験のみならず、色々な実験痕の残る腕。
万が一にも誰かに見られないように隠しているのに、もしかして見えてしまったのだろうか。]