食堂にて
「……まさか、いきなりヒットとはね。
これって運がいいんだよな…?」
向かいの席の人物が中座して、しばらく経っていた。
追加で注文したデザートたち
>>107は、手つかずのまま
テーブルの上に残されている。
歌の途中に仕込んだ
音と
声を聞かせた。
>>109メトロポリスにペリエという人物がどれだけ居るか計り知れなかったが、
明かに動揺してトイレに駆け込んだ辺り、縁者と見て間違いはなさそうだ。
彼女に貸した端末とヘッドセットを回収して、
ついでに端末で簡単なレポートを作成して登録する。
送信は宿に戻ってからだ。外では傍受されかねない。
「…よし…、と」
やる事を済ませて後は相席の彼女を待つだけだが、彼女が消えた方へ目を向けても、まだ姿を現わさない様子で。