[発砲音、刃が奏でる高い音、何度も何かが爆ぜ、お互い徐々に壊れて行く。>>110
――いつか君も望むようになる、
自分に相応しい終わりと言う物を。
少なくとも自分は、綺麗と穏やかと、そういう風に死ねるような存在ではない。
いずれ醜く崩れ落ちる物、無様に堕ち行く物。わたしにはそんな終わりが相応しい。
再度腹部を貫かれれば、口内が血の味で満たされる。吐き出すように零したそれを拭う事すらせず、突き刺さった刀を好機であると、鋼の腕で少年の頭部を殴りつけた。
反動でお互いの距離が離れた瞬間を狙い、剝き出しになった接続部を見つけると、手にしたそれを乱暴に突き刺す。>>111>>112
流れこむ膨大な他者の情報を処理しながら、>>113
深部へと手を伸ばし――、]