[現実世界のラピスがスクラップの身である旨は既に聞いていたものの、レオーネの計らいでスタッフにしてもらえるということは初耳だった。
これにはヘローも当然のように、次の機会の際の再会への期待を抱いたものだった。]
(成程なあ。
まさか、ここのスタッフたちって皆……)
[なんてちらっと売店のマスコットにカメラアイを向けてみれば、内心を察されたのか察されずか、「さてどうでしょう?」なんて目の逸らされ方をした。何故ここでマスコットの微妙な仕草に籠められた意図が読めたのかはヘローにもよくわからない。風船の魔法がまた何かしているのだろうか。それともまさか――流石にこれはあの白い子犬の縁ゆえではないだろうが。]
(そういえばラピスも、SFエリアに行くと言っていたか。
この景色の中にも、「タノシイ」や過去の記憶を見つけたのかな)
[ヘローはこの未来都市に踏み入ってからラピスとは鉢合わせていないので、おそらくはすれ違いの形なのだろうと。
まさかその機械もあのシューティングスターコースターでお星さまになってしまった>>1:59>>1:60とまでは想像しなかったまま、バッジの形のままの“シラサギ”に合成音からの声を載せていく。
この時のヘローの認識ではまだ、この音声もバッジ越しの通信になるとしか考えていなかったが]