[ ふと、はじめて呪術師の家を訪れたことを思い出す。
何故最初はあんなに恐ろしかったのだろう?と
慣れてしまえば不思議に思うけれど、
始まりというのは、そういうものかもしれない。
ライトも小さな頃は、
やけに突っかかってこられて、
一時は嫌われてるのかと悩んだこともある。]
一番弟子の座を奪う気はないよ。
[ なんて明後日なことを言ったこともあったかな?
フローラのことも話題に出たこともあっただろう。
『お兄ちゃん』だろう?と話になれば、
「ライトも僕のこと、お兄ちゃんって呼んでいいんだよ」
なんて言いながら、彼がそう呼ばなかったことに、
ホッとしている自分がいて、戸惑ったりしたっけ。
兄貴って呼ばれるのが嬉しかったのも本当。
だって、なんだか強そうだから。]