……分かりました、交換ということで。
[彼女の形見、と言う訳ではないけど、関りのあったという証と言う意味で少し惜しくなった僕は、ローズさんの申し出を受けた。
ほのかに香るハンカチを大事に畳んで懐にしまい込めばコーヒーの話へと移っていって。>>95]
ええ、ただの、コーヒーです。
……へ? ああ、えっと……。
[昔の人にとってはコーヒーが高級品と言う事を失念していた僕は、未来では安価に手に入る事を伝えれば彼女は驚いただろうか。
そして缶を開く彼女のチャレンジを見守りつつ、無事に開けたなら拍手を送り二人並んでコーヒーを飲んで歩く。]
現代の人達はいつも時間に追われてるので、飲みながら歩いていたります。
[はしたない、と言う言葉に対してキリッと嘘(あながち嘘でもない)を交えながら問題ありませんと伝えれば、城外へ。]