嗚呼……、貴方が……。[包みから聞こえたかつんという音。>>116 縛られていて手に取れないが、宙吊り地点から落ちていく化粧道具の数々に、彼が噂の運び屋の一人と悟る。 地面に落ちた包みは”偶然”通りかかった囚人の一人が拾い上げさりげなく自身の懐に入れていく。 ──去り際に軽くこちらに会釈をして。 彼もまた運び屋の一人だろう、顔は覚えた。 そうして再び運び屋の彼を見て] 貴方もまた、我輩のソウルメイト……。[と、彼からすれば謎のソウルメイト認定をされるはめになる]