[別れのタイミングはいつだったか。
軽食を所望していたのはいったい誰なんだよと言う突っ込みは横に放り投げて、腹八分目と言うところでやめておこう。]
『ありがと、う、サファイア
凄く楽しかっ、た』
[すごくと言うか、かなり楽しんだ。
オールドパル軍参謀長に知られたらどんな顔をするのか分かったものではないのだが、此処はトループ、ヴァルハラ国内のように本部へ繋がるカメラはない。
つまり、完全なオフを自覚している。
メトロポリスの者とこうもつるむ事になるのは完全に想定外だったが、丁度良かったのだろう。
久しぶりに人間らしい振る舞いをした泥人形は、何処かすっきりしていて。]
『トループから追い出されない、内に
また会えること、を、祈るよ …ザリ』
[それは、休戦が解除されない内に、と言う事。>>92
トループの外で出会う時が訪れるとすれば、其処はおそらく戦場だ。それは避けたいなと、知った顔は出来れば吹き飛ばしたくない。
彼から帰ってくる言葉が何であれ、ひらりと蒼玉に手を振って、満足そうに人波に溶けて行っただろう。*]