回想、決意と後押し
[ルミとの話を聞いて、アレッキーノからそっと紡がれる私の名前。
>>93 そして姿勢の下がる義父と目線を同じくすれば、こちらを慮る父の顔が覗く。
彼は握り返された手の上に優しく手を添えて、両の手で包み込んでくれていただろうか。
>>94]
? お義父さん……?
[安心させる為に紡いだ筈の言葉が、逆に彼を心配させる結果となった事に困惑した私は、紡がれた言葉にどきりとした。
ああ、この人は──]
……お義父さんはやっぱりお節介なのよ。
[──いつも私が欲しい言葉を掛けてくれる。
本心を見透かされた事に少しだけ恥ずかしくなって、照れ隠しの言葉と共に視線を逸らせば、ゆっくりと頷いた。]