>>68リスティリナ
[何でもないと言われれば、心配そうな男の表情もすぐに晴れるでしょう。自身のことには無頓着ですが、周りの感情には影響を受けやすい性分がほんの僅かに表れたかもしれません。]
俺ちゃん以外に?
んー…見たことないなぁー。
案外珍しいものなのかもね、俺ちゃんもどうして持ってるのか分からないんだけどさー?
[警戒心という言葉を持たない画家はあなたの質問に、そんなにこれが気に入ったのかなぁ、嬉しいなぁ。などとそのままの感想を持ちます。首からのベルトをくりくりと弄びながら聞かれたことには答えていたでしょう。]
あははおっけおっけー。まさか奢って貰えるなんて思ってなかったからちょっとびっくりしちゃっただけ。
ホント?じゃーお客様のために俺ちゃん頑張っちゃおーっと。
何がいいかなー?オススメは『自画像』とか埠頭からの『風景画』とか?後は広場の仲良しの動物や綺麗な花を良く描くかなー。
[何でも好きなもの言ってねー、とアピールのつもりでしょうか、画家は細腕をコートの上からぱしりと叩きます。
男から見て、整った出で立ちで、質の良さそうな服を着ているあなた。
治安が良いとも言いきれないタラッシリアです、お金がありそうな人をみればスリや乱暴をする人だっているでしょう。
手をとって貰えたなら、プレゼントを優しく包むように。けれど、はぐれてしまわないように、きゅっと握ります。]