…それは、誰に当てた唄だったのだろう。祈りをこめるように紡がれるウタカタは、この狭い会場だけでなく、高く遠く、空の向こう。どこか遠い遠いところまで届いていくような気がしたんだ。ゆるりと目を細めて、俺は聞き入る。今はただ、すべての人が、この歌に聴き入ってくれればいいと思う ……高く高く、北極星が一つ、輝いていた**