[そしてこちらからユラに近づいた時には、さらに驚かれたようで……。>>73
この時はまだ「つい日頃の習慣でやらかしたな」程度にしか思わなかったまま、けれどもそのままユラの耳の近くに顔を寄せていた。
本名についての返事に安堵しながら、ここで問われたことには、「うん?」ときょとりとした声をあげてから]
別に怖くもなんとも。
君のような存在とは、これまでにも
仕事とかで付き合いがあったからな。
[この時のヘロンは、素でこう答えていた。
本当に何の恐怖も感じていないことを示す、気楽な口ぶりで。
この態度は、まだこの時、その白狼が「人を喰らわないと生きていけない」>>0:225可能性が頭から抜け落ちていたからでもあったが……。]