─幕間・ページボーイと─
[直接言葉を交わしはしなかったが、結局、本当にページボーイたちに任せたかったのはただ、待機してもらう事だった。
フットマン本人が、部下を連れてくる事はない。そう説明しても聞かないのだが、それならとチンピラが集まって来ないかでも見張らせておこうと思い、待機させる。
だって、本気で戦っている所に入ってこられたら死んじゃうもの。
でもページボーイは絶対に納得しない。
見てよこの顔>>99。ページボーイってば、気に入らない時は決まってこんな顔をするのよ。
だから他の組員に目配せする。飛び出しそうになったらよろしくね、と。]
勿論。一切油断はないわ。
心配せずに見ていてね。
[「何もかもが滅茶苦茶なやつ」という形容には、くすりと笑いつつ。
きっと息をのんで見ているであろう彼女>>100のことを、どこかで考える余裕があればよいのだが。
……どうか止めてね、と名も知らぬ同行者たちに改めて祈っておこう。*]