[そんな言葉を聞いてか、アレッキーノは一つの約束事を提案する。>>95
その約束に、そっと背を押して、私の意志を尊重してくれる義父に何度救われたのか分からない。私は、彼に何か返せているのだろうか。]
会っても、いいのよ……? 私の、思うままに……。
──うん、決めたのよ。私、ルミと会うのよ。
脱出する為にルミが頑張ってた事を、沢山ありがとうって伝えるのよ。
それで、お互い無事で良かったねって笑って、
もう一度笑ってお別れをするのよ。
でも、本当のお別れじゃなくて、
"またね"のお別れをするのよ!
[意志を義父に伝えれば、続く言葉にふっと笑みを零す。]
……ふふ。心配性過ぎるのよ、お義父さんは。分かったのよ、ルミと会う時はちゃんと人が近くに居る時に……約束なのよ。
[少しでも安心させられるように、笑顔を浮かべて報いよう。
強くて、優しくて、私をよく見てくれている、寂しがり屋の義父に。]