へえ、それは良い
実は義手の出力をもう少しあげて置きたくてね
良いパーツが出回ってないかと探していたんだ
[続けられた営業トークと提案に、幾つかの相槌を。>>122
彼女の提案は自分にとってはとても有難い内容で、二つ返事でそれを受け入れる。
銃の発砲反動でイカレてしまう……、そんなやわな義手を付けて居る訳では無いのだが、パワーがあるに越したことはない。
性能はよければよいほど良い。改造を繰り返した四肢は元の型番の名残すらなかったが、皮膚に似せた火傷まみれのシリコンだけは変わらなかった。
では後で、リリオ・カサ・ブランカに顔を出す事にしよう。
通い慣れた場所ではあったが、此処の所訪れる機会が中々取れなかった。
良い部品が揃って居るといい。
かつて白百合のタグが在った筈の場所を一瞥すると、目を細め鬱蒼と笑む。]