お、担架もあるのか、ありがたいねぇ。
おーけー皆。ここが僕らの主戦場だ。
取り掛かるよ。
[それからは早かった。【アリア】の医療班は相当レベルが高い。慣れてるというのもあるだろうが、最低限治療に必要な薬や道具は揃っていた──とはいえ、本当に最低限なのはどのコミュニティもそう変わらない、しかし、できる治療をやるのではなく、やりたい治療をやれるのでは事情が変わってくる──暫くして、コルナ以下怪我人への処置を完了した後、此方からの資源提供も済ませる。そうして時間が出来た折にサージオンとフィジシャンと名乗る医療班責任者と話していた。長虫くんはその他人員の案内も済ませてくれた頃だろうか。]
──見学されるのはむず痒いね。
ここの患者を見るにそちらも腕利きだろうに。
僕の場合は"手"が多いものでね。
なんの参考にもならないだろうけれど。
ともあれ助かったよ。
できる処置の中では最善を施すことができた。
なにより撃ち抜かれたのがレーザーで良かった。手間が少ない。
ふふふ、そりゃあ随分と上手そうだ。
腕だけ埋葬することにならずにすんで良かったよ。