>>121ウロボロス
それは結局、己自身がどう在るかだな。
打開出来るかどうかは、その人間による。
しかし、弱いモノは弱いモノにしか憑かない。そんな事を気にするような輩は強くはなれないだろう。
[今は人に寄り添う気が皆無だ。切り捨てるようにそう言う。]
それに、もっと簡単に幸福を与えられる方法もあるしな。
人に慣れていないのはそうだ。
しかし…私の力は人間からしか得られない。
しかも、簡単な事ではない。手順を踏まねばならない。
……ウロボロスの様に力で訴えかけるわけではない。別の方法でな。いささか面倒だ。
[想像していた事を率直に口にした。この魔物はおそらく人を襲いたい為に、人里に紛れて暮らしているのだろう。必要な時にしか人間に近寄らない自分とは別だな、と思う。]
そう言えばこの街でのしきたりか何かあるのなら教えて欲しい。
私は人の縄張りを荒らしに来たわけではないからな。
そうだな変わった物…人でも良い。気をつけた方が良い事などな。
[珍しい場所やここに住まう人がどんな人物かを、知ってる事があるなら教えて欲しいという意味をこめてそう言った。]