お待たせしました。お砂糖はそこにあります。 ミルクは冷蔵庫にあるので、ご所望でしたら お出ししますよ。 [カウンターの上の砂糖壺を指し示す。ブラックで飲めとかそんな偉そうな強要はしない。好みで愉しんで欲しい気持ちを込めてみたが伝わるか。彼女は私の身の上に耳を傾けてくれた。私も、彼女に出来る事があれば何かしたいと思った。私が話を聴くことや、私の点てる珈琲が彼女を癒してくれたらと願う。今の私が人に出来る細やかな贈り物だから。]*