[さて、ウロボロスにどう教えてもらった>>128のかはさて
おき。
商売で多少のお金を手に入れ、街の中を少し歩く事にした。
人と違い、食べ物を摂取する必要もないし、道具を必要ともしない。ただの冷やかしだ。
広場を出ようと向かった先で目についたのは、変わった食べ物を買っている男>>53で。
目についた理由は纏っている霊的エネルギーが若干くすんでいるようにも視えたからだ。
無遠慮にジッと眺める。距離はそれ程ないかもしれない。人を一人挟んだくらいのもので。
そうしていれば、男からは様々な匂いを感じる。
ハーブや精油……それだけではない、微かに香る血の匂いも嗅ぎ取っただろう。
着ているものがこの街の人間とは違う。目を引いたかもしれない。
そうでなくとも、こんな風に見られれば気付くだろうが。]