ああ、やんちゃな子も大人しい子も。
色々な子供がいるのですね。
赤ちゃんも…おしめやミルクの世話は
大変でしたでしょうに。
[きっと彼女は、遠く離れた地にいる子供たちの顔一人一人を思い浮かべている。肌の色、目の色、年齢も髪型もみんな違うであろう。どの子にも愛情を注いで世話を見てきたのだろう。
騒がしく楽しいだけでなく、辛くて泣きたいこともあったはずだ…。
でも、私にとって妻が宝物であったように、彼女にとっては孤児院の子供たちみんなが宝物なのだろう。言葉の端々に溢れる愛情を強く感じる。
私はええ、ええと頷きながらその話しに耳を傾けた。]>>109