――――、ユラ?
[あからさまに目を伏せ話を逸らす様>>74に、ヘロンは小さく驚きを零す。ユラのこの様子だと、先程の返答>>もちゃんと相手に聞こえていたかどうかわからない。実際、ユラにはちゃんと聞こえてはいなかったのだろう>>99。
唐突に出てきたフェアリーエリアの「ラプンツェルの大脱出」>>75については、「そういえばあったな……確かにあったな!」と、ややきょとりとした調子で頷くも。]
ああ、ええと、……。
[静かに距離を取るユラにこう困惑の声を漏らすも、機械の細長い腕までは伸びなかった。咄嗟に伸ばせなかった。
「どうしたんだ」も言えないまま戸惑ううちに、この場を離れていく傘の主>>76からの「失くした大切なもの」の語が耳に響き――。]