>>118 ヤワタ
[職についての会話は相変わらず。知ることのできない本音、見えているのはただただ壁だけだ。努めて穏やかに『そうですか』と返す。
庶民の一人ではあるが彼に比べれば豊かといえる生活をしていることに引け目を感じるのははっきりと誤りだ。けれど人の気持ちというのはままならないもの。]
傷が光るのにも慣れてしまうものなんですね……
[実際にこの疑問は解き明かしたく思っているけれど、本人も困っている様子はないので喫緊の課題とはいかない。
この薬師は魔力をほとんど持たず、また感じ取る力も強くないため、もしもひとりで疑問を解き明かそうとすると、かなりの時間を要することになる。]
海で水浴びですか。
この時期はいいのかもしれませんけど……
ヤワタ、今日の謝礼、夕食ではなく入浴にしますか?
湯の風呂は我が家にありませんので公衆浴場になるのと、
その場合一人で行っていただくことになりますが。
[薬師が人前で服を脱がないことは青年も知っているところだ。理由まで知っているかはお任せ。]