[私は、それがたった1人であっても簡単ではないことを、悲しいほど身をもって知っています。けれど、ラピスくんのこの穢れのない思いに水を差すような感情はひとつも沸きませんでした。それがこの子の願いであるのなら、今、私に出来ることは、それが叶えられるように見守ることしかないのでしょう。その願いが私自身に向けられることについては考えませんでした。]