星狩りの国-暁の街-

5 【半突発誰歓RP村】映画 ─玉響に“なけ”─


放送部2年 海藤コウ

―始業式の後―

[担任の教師の話が終わった後、クラスメート達は次々に鞄を持って教室を出ていく。
教室の全景からフォーカスの当たった少年は、ちらりと空いたままの席に視線をやった。
友人らしき生徒が鞄を持っていくところでも見たなら、少年も教室を出ていただろうが、そのままだったのが気になって残っていた。
交友関係が狭いと、大事な知らせを聞き漏らす事もある。
幸い、今日は言伝るような事もなかったのが幸いだが。

手元に広げているのは朗読用の原稿。
少し矯正されたものの、癖になった猫背で一心に文字を追っていた。]

……っあ、え、えっと……。

[>>118声を掛けられ、少年は弾かれたように顔を上げた。
そうして声の主が自分とはタイプの違う生徒──先程は姿が見えなかった生徒だと認識する。]

(131) 2023/02/28(Tue) 22:51:42

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