― 穴掘り帝国予定地 ―
[喧嘩さやめて、>>73]
[こんな乱戦の真っただ中、平和を叫ぶ者も珍しい。
そういった者は、言葉を胸に秘め家の奥で縮こまって居る等する物と思って居たが、ここは屋外。流れ弾に当たったらどうするのだろうと思いつつも、大声につられた訳では無いが、そちらの方へと歩を進める。
瓦礫の向こう側、そこに居たのはツルハシを片手にした鮮やかな色彩。
小さな少女に、何故か知り合いであるヌルの姿が若干ダブった。
かぶりを振り、余計な思考を追い出す。]
…こんな場所に居たら危ない
屋内に避難するといい
[かけた言葉は余計なお節介。
武器携帯はツルハシ以外に見当たらない。うっかり顔を出してしまった一般人であろうと判断しつつも、右手はホルスターへとのびる。
未だ血の滲みでる脇腹を左手で抑えながら、出来る限り、いつも通りの笑みを何とか取りつくろうと。**]