[そうして頷きと共に零された、彼の言葉に少し驚き、目を見開いて。>>74>>75] まあ、それは――、 ……つらい事があったのね[愛する人と別れるのはとても悲しい事。自分には彼の心を覗く事は出来ないけれど、有るかもしれない傷を想い、失われた時間と存在に包帯を巻く事ぐらいは出来る。だから、わたしのケーキで彼の何処かが埋められるならば、こんなに光栄な事はないのだと、眉尻を下げながら。][そうやって、貴方を愛してあげましょう。]