ー回想・ナタリーという少女ー[まだ入団したてのころ。合唱団員として、お稽古にはちゃんと参加していたものの。当初、ナタリーは歌うことにあまり興味がなかった。おんなじくらいの歳の子と遊び、活動内容より、イベントの方に気がいっていて。先生に誉められれば、それは嬉しそうに顔をほころばせもしたけど。自分が歌うより、人が歌ってるのを好んで聞いていた。]