[なにかイヤなことがあったとき、仲のいい子にお願いしたこともあっただろう。誰かの歌を聴いていると、不思議と心は落ち着いた。合宿の夜なんか、なかなか寝つけず、同じような子と互いに子守唄を口ずさみながら。あるいは面倒見のいい子にうとうとするまであやされて。やっと眠ったなんてこともあったくらいだ。]