[アーネストの吐いた息が空気に溶け入る。今まで溜め込んでいた想いを吐き出すような仕草だった。だが、彼女はそれを吐露しただけで終わらない。
続く言葉の力強さに私は目を見張る。]
自分を救えるのは自分。
…そうですね、アーネストさん。
貴女の仰る通りだ。
ヒーローがするのは手助けである、という事ですね。
[それは矜持だ。彼女はしっかりと自我と価値観を持ち、戦おうとしているのだ。
話しの表面だけなぞるのなら、自分を助けるのが自分とすればビューは他人に助けを求めてはいけないとなる。アーネストがそれを助けるのもまた違うのだろう。
しかし、ヒーローとは。]>>114