今日は付き合ってくれてありがとう。
これからは海を見たら、ずっと向こうには君がいるんだなって想像すると思う。
[思い出して寂しくもなるかもしれないが、それもまたこの一年未満の親交が少年に与えた影響が大きかった証なのだろう。]
あちらに行っても元気でね。
[最後に笑顔で渡す餞別は二つ。
一つは健康守りだ。
近所の神社で買ったお守りは光沢のある常盤色の布地で出来ていた。
彼があちらで健康で暮らせますように、との祈りを込めて。
もう一つは、文化祭で流した映像を焼いたCD-ROM。
他にも撮っていたら、と思ったのだが、文化祭のものしかなかった。
あの日流れた文化祭の光景の中には、名も知らないままだった彼女の姿もあったかもしれない。*]