[ところが、このツバサ様そっくりの美しい顔にぬいぐるみのキュートでプリティーでつぶらな瞳が向いた時に、事態は変わりました。>>125]
え?
ああ、私はツバサ様だ。
外浦部翼ともいう。
[白薔薇はきょとりとしながらも、ごくごく自然にそう答えました。
目の前のぬいぐるみが手櫛で髪を整えるような仕草をした理由は、その後にぬいが続けた言葉で、白薔薇にもわかった気がしました。>>126]
そうか。……そうか。
何はともあれ、君の可愛いお顔も体も
傷つけてしまわなくて、安心した。
[このプリティーな猫なで声のうさぬいは、ラウンジにまで一緒に行くことにしてくれたようです。
そのことについては白薔薇も頷いて、うさぬいのおみかんを運ぶのちゃんと手伝ってあげることにしたのですが……。]