[ 求めるがままの愛を与えてくれる我らが王。 私自身が求められたかどうかは、さてな。 けれど、私は軍医以前に、医者でもある。 ……救いたい命だって、ないわけじゃ、ないんだ。 けれど、あの子はもう、死んでいたんだ。 私は医者だけれど魔法使いなんかじゃあない。 律儀に診る振りをして、救えた命が潰えたらどうする。 それこそ、あの時の少年のような存在が>>126 もしかすれば いたかもしれないのだから。 ]