[彼女は既に決心しているので、私の後押しは必要なさそうだ。きっと、言葉にすることで決意を固くしたかっただけだろう。語りすぎた、とばかりに彼女が謝るのなら、私はゆるゆると首を振った。] いいえ、話してくださり…ありがとうございます。 貴女の決断にエールを贈らせて下さい。>>116[既に珈琲は仕上がっていた。話しの腰を折らぬようにまだ手元に置いていたカップを、私は彼女に差し出す。] 少し冷めたかもしれませんけど、 どうぞ。[熱いヒーローは、熱い珈琲を好むようにも思って申し訳なさそうに。]*