ツァリーヌ!さん!
[慣れない靴での小走りはやや不安定な物だったが、これぐらいの距離、どうってことない。]
よかった、見つけられて!
…会えないまま、一週間たっちゃいましたね
[一週間と言う日付が随分と遠く感じる。
一週間前の自分も遥か、遥か遠く。あの時はまさか、こんな服に袖を通す機会が来るなんて、夢にも思って居なかったから。]
ハンカチ、返し損ねちゃう所でした
[手元のバッグを探れば、あの時の赤いハンカチはすぐ出てくるだろう。>>0:122
それは何時でも返せるよう、ずっと私の傍にあったもの。
いつかの彼の、『たくさん悩むといい』と言う言葉と共にあるように。>>0:173
綺麗に洗い、キッチリとアイロン掛けしたそれを、両の手で差し出して。>>1:17>>1:18]