[オタク特有の早口でその有用性とアイデア、なつかしさや色々な感情がない交ぜになった様子で呟いていれば、同じモデルの端末を作り出して、ローズさんに1個手渡す。>>107
そこまでした所で、微笑みを浮かべている気がするローズさん。
『好きなんだ、こういうの』って言う目に、居た堪れなさを感じるぅ……。
そして、話題は手分けから僕の大切なものの話に移っていき、頷いた。
ローズさんが手伝ってくれるなら、"彼女"が生きているなら。
きっと一気に話が進むかも知れなかったから。
その時まで、僕は一切疑っていなかった。
僕のなくした大切なものは"彼女"なのだという事を。
取り出した写真を見せながら、僕はなくした大切なものを共有しようとして──。]
ええ、ローズさんも御存じだと思いますが、先ほどの写真の"彼女"を探して貰えればと思います。
──そう言えば伝え忘れてました。
"彼女"の名前……は…………。