[こうして結成された5人組バンド、“星月のバーバチカ”。
このバンド名はわりと勢いとノリで決まったもののようで(ただ「月」の字には、あの宙に散った誰かを想うこころがあったのでしょう)薔薇を冠するかの“Rosa Acroiris”のような明確な世界観コンセプトがあった訳ではありませんでした。
一応耽美寄りのヴィジュアル系バンドながらも、衣装は華美華麗というよりはスタイリッシュ、メイクもやや薄め。ヴィジュアルの美しさとカッコ良さは押さえながらも、実力派ぞろいの“ロサクロ”以上にメンバーの技量の高さを前面に出したメタルバンドです。
こうして“星月のバーバチカ”はやがてメジャーデビューを果たし、幾らかの紆余曲折を経ながらも、ついに全国的にその名を知らしめるスマッシュヒットを放つことになります。>>107]