ふふ、お仕事の方も順調だったのですね。
そちらでも、美味しいものを頂けたのかしら。
[変わらず他愛ない調子で笑って続けたこの「美味しいもの」は、明確に「仕事の中での遊び」を指しての言葉。
他の電脳知生体で(或いは、非電脳の知生体でも)こうした話題を顔色一つ変えずにさらっと話せる者は「それなりに珍しい」らしいと、オクリビはかつてのリリオの同僚たちの反応から認識している。
「夜の女王」の公爵やいまは「朝の王」たる男>>112とその部下たち>>113の反応、公爵の傍に仕える見習い>>119や「葬儀屋」>>124の感性まで知る訳ではなかったが。]