[と、彼女がこちらを振り返った。いや、違う。何故か、今は誰も座っていない、利用者用テーブルのとある一席を見つめている。]先輩。[そこで近づいて、声を掛けた。]こんにちは。この絵本、きっと、先輩のお勧め、ですよね。もっと、POPとかつけて派手にお勧めするんだと思ってました。でも、先に借りられなかったから、良かった。好きなんですか?この人の絵。[さて、絵本にはどんな絵が描かれていただろうか。どんな話になったにせよ、きっと自分は借りるそのチャンスを逃さなかっただろう。]*