[ごく人並みの恐れを。 隠す程のことでもないと、口にしたが。 腹の底が沈む感覚を、少しだけ持て余す。 何年も茨の檻で己を囲い、 眠りに自らを閉ざしてきた男が>>117 “勿体無い”と力強く繰り返すものだから] ……死にたがりで引き籠もりの貴方が、 それ言いますか?[思わず真横に顔を向け直して、呟いた。]