そういえば、最初に会ったのは戦場でしたね。
あの時の情報は助かりました。
おかげ様で敵は引いていきましたし
その後の準備も、幾分捗りましたからお手柄でした。
[そう言って女が切り出したのは過去の話。>>0:194
遊撃隊が迎撃を整える前、追加の偵察兵が向かった時には、既に敵の部隊は退却後であった。>>0:184
判断が早い者が相手側にいたことは確かだったが
伏兵に奇襲をされることもなくなったため、それらは少女の功績だったと女は認識をしていた。
上の少女の評価は、女の評価に影響を及ぼさない。
女はある種自分が見て聞いて知ったものを信じる傾向があるために。
―――しかし、命令と評価自体もまた、別物であるが。]