― 真夏の校舎前花壇 ―
[これが、陽キャ…!
まさに自分に話しかけられたと気づいて>>129からの第一の感想はそれだった。
あまり自分の人生で接したことのないタイプの人で、ついまじまじとその顔を見てしまう。
接するのに辛くはない。
中学の頃は、沢山の中に溺れるのが辛かったのであって、1対1なら特に今はもう、全く言葉が出てこないということはない。
だがしかし、今はただ、言葉を挟む隙がない、というのが正解だった。]
あ。
ありがとうございます。
[アイスの袋を再度差し出されて、さらに羊羹の袋もずいっと差し出される。>>131
別にどちらも嫌いではない。
寧ろうれしい。
今度は素直に受け取って、しかしそのまま去ろうとする彼女>>133には、なんとか言葉を挟むことに成功した。]