うっわぁ、今日のはまた凝ってるね。
合わせるのがぼくの薬草茶でいいのかな……今更か。
[都会とかだと優雅にティータイムとかするらしい。
薬草茶ではなく紅茶を飲むのだったか、都会に行ってきた人が言ってた気がするがこれを作ったのもコウセツさんだろう。
三人から二人きりになったお茶会はそれでも温かな気分にしてくれるものだった。
それはそれとして――]
フローラはちゃっかりしてるなあ。
良いお嫁さんになるよ、ほんとに。
[きっちりとお支払いには応じておまけに髪に差した花には少しだけ長持ちするよう呪いをかけておいた。
毎度こうして花やハーブを買ってはお金をちゃんと渡しているので正しく押し売りにされているあたり逞しい。
『待ってるよ』
それでもまた次もと赤毛熊の毛皮を被って家先までお見送りするのだから、次もきてくれるのだろうか。*]