[続けて問われたのは予想していなかったこと。まずそこなんだ、とつい声に出た。素っ気ない態度には身体をこわばらせることはなく。] そういう気分だったから……、[さすがにそれだけだとおかしいか。無表情の中、頭で組み立てて。] 門に入る前に、ちょうど脱いだところだったの。 暑くて嫌になって川にでも入ろうと思ってて。 で、そのまま、飛び込みました。[すらすらと流れるように理由を述べた。完全に嘘ではない。本当とも言えないけれど。他にもっと無難な説明があったのに。*]