おじさまって、斬ることができる身体なのですね。
この歳になってまた、一つ勉強になりました。
[どの歳かはさておいて。
一定の距離が開いたところであれば、こうして互いに口を開く>>124余裕も生まれようか。
ぶら下がっていた銃を元のホルスターに戻し、鉄パイプを構えながら笑う男を見据えて]
私の方はといえば、おじさまが仰る通り、
斬れない代わりに幾らでも関節を外せる身体です。
[全く残念そうでない顔で残念がる言葉>>116を思い出しながら(あの言葉が彼の感想か、己も知る彼の部下の感想かは、またおいて)無表情で律儀にそう口にする。
此方を機械化人類と知っている相手であれば、この程度は何の新たな情報にもならないだろう。
そしてそれから付け加えた言葉は――自信を籠めた笑みと共に。]