― いつかの:朝の王と ―
[趣味が悪い?誉め言葉だな。>>111>>>112
異端を自覚する男はそう笑う。
わたしを知ってなお面白がる彼の頭を一度覗いてみたい気もしたが、接続できるか出来ないかさえ分からない情報量の少なさから、そういった欲は早々に諦めた。
幹部役職の頭を混ぜるような危険な行為はしないが、他者の人生情報を覗き込むのはとても楽しい。
それが流動的で掴みどころのない相手であれば、猶更の事。
やはり一度、夜の女王のアリアを抜ける前に酒もしくは薬で無理やり潰して、接続用の穴を確かめるべきだったかなんて、遅すぎる計画を練ったりして。]