[ヘラっと笑う彼女に対して、女将は続ける。]
あ、そうだ。食堂の方で食べるか、あるいはお部屋の方にお持ちすることも可能ですので、ご希望があればお申し付けくださいね。
今日は伊勢海老を使ったお味噌汁とか、色々予定しておりますよ〜
[と、世間話のように続け…]
いえいえお気になさらず。
私が好きで勝手にやっていることですので。最期くらいほっこりだといいな〜ってね。
…はい、お亡くなりになりました。残念ながら。
どのような理由かまでは、私には分かりませんが…
ここにいるということは、そういうことなんです。
[そして、世間話のように、問いかけの答えをあたりまえのように返した。]
今は、次の人生に行くための前準備…みたいなところですね。ここがあなたにとって、少しでも居心地が良い場所であれば幸いです。
[と、笑顔を返しただろう。…あなたの人生は、どうでしたか?幸せだったか不幸せだったか、それはあなたにしかわからないけれど、ここでの最期が幸せなものになると嬉しいです*]