珈琲、飲んで下さり有難うございます。 今の私はそれで満たされますから。 …本当にありがとう。 そうだ、貴女に渡したいものがあります。 この後少しだけお付き合い頂いても? 私の部屋の前まで来て頂くことになるのですが。 [ふと思いつき、私はそう口にした。もう随分長く彼女を拘束しているので申し訳ないと考えつつも、彼女にもう一つ私からあげられるものがあると思ったので。彼女が辞退するのなら、ここで別れる事になるだろう。]*