[役者・行平はさっきまでの間延び声を辞め、相談事を聞く場合の松本にシフトチェンジする。つい、と背を向けて扉に近付くと鍵を掛ける。誰かに聞かれないように]これで邪魔は入らない。ーー話してみろ。聞くよ。全部、ぶちまけていいから。[もう一度彼女に近付く。口を開くまで、松本は辛抱強く待った]*