[ガァド様のお陰で減りつつある看守達を尻目に、その横を何食わぬ顔でレディ・ハリコの手を引き────外へと、出る。其処には、まだまだ看守が立ちはだかっていることだろう。支配者の手足足る看守達を金で買収するのは難儀で、それでいて後からやってくる彼らの負担になる。この自由への狼煙を無駄にしないために、決して殺しはしないと決めて、輸送船を目指すべく、警棒を振り翳して応戦する。]*