[だがそれでも、 すべてを科学技術で済ませてしまう世界の中。 小説ですらAIが書いたりするものも多いのに メモ手帳片手に身一つでペンを走らせオリジナルな世界を作る。 そんなサンシアもなかなかにクレイジーな人種だ、と。 ジャンルは違えどアタイはちょっとした親近感を覚えていた。 ──そんな、いつかの日のシアタールームでの出来事。**]